翠(みどり)の日記
にがおえを描いてもらったんだわさ。
ほらアタシ、写真に写んないからさ?

ど、ど、
ドウカシラ??
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tag : 竜神翠
[銀河の姫君 11] 真夏の彩典
『晶!?アナタここ数日ごぶさたじゃなくって??』
「はい、ちょっと所用で日中は出かけておりましたがなにか??」
『私事のことにとやかくは言わないけれど、このテーブルの上に散乱している薄っぺらい本達は何なのかしら???』
「あっ!申し訳有りません!!すぐに片付けますので…」
『片付けなくてもよいわ、それよりこの薄い本に描かれていることの中によくわからないことがたくさんあるの、わかりやすく説明してもらえるかしら??』
「えええっ?!!!」
『たとえば、ここに出てくる女子(おなご)どもは何故にいちいち服を脱ぐのじゃかな?』
『地球温暖化はそんなに進行してしまっておるのかえ????』
「ええええっ?!!」
『さらに、男も女もやたらと潮を噴くのが解せぬ…こやつらは鯨の末裔だとかそういうことなのか??』
「おふぅっ!!」
『そもそも…なぜにこやつらはお互いの唇を吸い合ったりするのじゃ?何かすばらしい栄養源でも隠されておるのか??』
「それは…その…」
『よし!!!!!ナラバ、試してみるぞえ!!!』
「ええええええええっ!!!!???」
黒尽くめのふたりの男女がふいにお互いの顔を寄せ合う、
お互いの瞳と唇を交互に見つめながら、ぎこちなく距離を狭めていく…
「(翠さま…なんだかわからないけどお許しください…)」
お互いの唇がいまにもふれあいそうなニアゼロ距離、黒服の男が顔を真っ赤に高潮させ思わず眼を瞑ったそのとき……
《スコーーーーン!!!!!》
漆黒の姫の鋭く右手首を捻じ込んだアッパーカットが黒服のアゴを直撃した!!
「あぷぅぅぅぅぅ!!!!」
鼻血を噴き散らしながら椅子ごと後ろに倒れこむ黒服、
『あっ!!!!!』
とっさに我に返って黒服の身体を支え受け止める漆黒の少女。
『だいじょうぶかー??生きてるかーーー??!!』
「ははは…今の一撃は一般人なら確実に死んでますよね、ははは……」
『すまぬ…まったく悪気はないのだぞ??なんだか身体が無意識に動いて、こう……』
しばし、瞳と瞳で見つめあうふたり。
鼻の頭のあたりをわずかに紅潮させながら、漆黒の少女は右に眼を逸らしぼそりと呟いた…
『な、なんだかわからぬが、鼻の奥のあたりがむずむずするのじゃ…』
くすり、と軽く鼻で笑いながら黒服は語る、
「翠さまも立派に女の子として成長しておられるということですよ。」
『ばばば!……おまえはときどき不可思議なことを言うのだな…』
黒尽くめの美少女は、床に仰向けに倒れこんだ黒服の男の上に馬乗りになったまま、一刻ほどの時間が流れた。
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「はい、ちょっと所用で日中は出かけておりましたがなにか??」
『私事のことにとやかくは言わないけれど、このテーブルの上に散乱している薄っぺらい本達は何なのかしら???』
「あっ!申し訳有りません!!すぐに片付けますので…」
『片付けなくてもよいわ、それよりこの薄い本に描かれていることの中によくわからないことがたくさんあるの、わかりやすく説明してもらえるかしら??』
「えええっ?!!!」
『たとえば、ここに出てくる女子(おなご)どもは何故にいちいち服を脱ぐのじゃかな?』
『地球温暖化はそんなに進行してしまっておるのかえ????』
「ええええっ?!!」
『さらに、男も女もやたらと潮を噴くのが解せぬ…こやつらは鯨の末裔だとかそういうことなのか??』
「おふぅっ!!」
『そもそも…なぜにこやつらはお互いの唇を吸い合ったりするのじゃ?何かすばらしい栄養源でも隠されておるのか??』
「それは…その…」
『よし!!!!!ナラバ、試してみるぞえ!!!』
「ええええええええっ!!!!???」
黒尽くめのふたりの男女がふいにお互いの顔を寄せ合う、
お互いの瞳と唇を交互に見つめながら、ぎこちなく距離を狭めていく…
「(翠さま…なんだかわからないけどお許しください…)」
お互いの唇がいまにもふれあいそうなニアゼロ距離、黒服の男が顔を真っ赤に高潮させ思わず眼を瞑ったそのとき……
《スコーーーーン!!!!!》
漆黒の姫の鋭く右手首を捻じ込んだアッパーカットが黒服のアゴを直撃した!!
「あぷぅぅぅぅぅ!!!!」
鼻血を噴き散らしながら椅子ごと後ろに倒れこむ黒服、
『あっ!!!!!』
とっさに我に返って黒服の身体を支え受け止める漆黒の少女。
『だいじょうぶかー??生きてるかーーー??!!』
「ははは…今の一撃は一般人なら確実に死んでますよね、ははは……」
『すまぬ…まったく悪気はないのだぞ??なんだか身体が無意識に動いて、こう……』
しばし、瞳と瞳で見つめあうふたり。
鼻の頭のあたりをわずかに紅潮させながら、漆黒の少女は右に眼を逸らしぼそりと呟いた…
『な、なんだかわからぬが、鼻の奥のあたりがむずむずするのじゃ…』
くすり、と軽く鼻で笑いながら黒服は語る、
「翠さまも立派に女の子として成長しておられるということですよ。」
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[銀河の姫君 10] 夢のまにまに
ひと振りで世界の半分を闇に滅することができる漆黒の大剣の振り下ろしどころに迷ったまま、漆黒と鈍色と銀白の涙滴模様が大鷲の翼を構成する翅鱗の如く整然と並んだ剥き身の刀身をその両腕深く抱え込んだままウタタネを続ける少女。
時空に揺蕩う漆黒の髪の毛と服の裾と襟足のヒラヒラに星屑たちが煌いてそうねまるで黒い天使が舞降りてきたみたいよ。
たった一度きり、その刀身自身と使用者もろとも世界をふたつに切り裂くことのできる偽りの断罪刀のひと振りを胸に携えたまま、黒い少女を見守り続ける黒服の男。
その長身ですら持て余す銀白の長い刃(ヤイバ)の切っ先を天の川の細流にすらり垂らしてそうね釣りでもなさるのかしら?
剥き出しの右手を剣(ツルギ)の柄に掛けたその人差し指の先方を鋭く見据えたまま、
今日も永遠を紡ぐ砂時計の星砂だけがまた永遠に向かってただひたすら堕ちていく。
「《斬ル!》か、《斬ラザル!》かの二択ナラバ、未だ尻尾も生えぬ小娘の寝言を聴きながら過ごすのもこれまた一興!。」
…(生憎と、時間だけはたっぷりとございますので。)
「(みどりちゃん??まあだだよ??)」 『(あお?ちゃん??…)』
『…はやく……この世界の半分を…超えられますように…むにゃむにゃ…』
終わりと始まりの無い、
漆黒と輪廻の星砂時計。
竜の夢を紡いで今日も、
周る、廻る、巡る。
〜転〜
http://ameblo.jp/meister-gruppen/entry-10276965356.html
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その長身ですら持て余す銀白の長い刃(ヤイバ)の切っ先を天の川の細流にすらり垂らしてそうね釣りでもなさるのかしら?
剥き出しの右手を剣(ツルギ)の柄に掛けたその人差し指の先方を鋭く見据えたまま、
今日も永遠を紡ぐ砂時計の星砂だけがまた永遠に向かってただひたすら堕ちていく。
「《斬ル!》か、《斬ラザル!》かの二択ナラバ、未だ尻尾も生えぬ小娘の寝言を聴きながら過ごすのもこれまた一興!。」
…(生憎と、時間だけはたっぷりとございますので。)
「(みどりちゃん??まあだだよ??)」 『(あお?ちゃん??…)』
『…はやく……この世界の半分を…超えられますように…むにゃむにゃ…』
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[銀河の姫君 09] 卵 3
〈トントントントン・・・〉
朝食の終わった後のキッチンから包丁の音が鳴り響いてくる。
「おや?翠さま、花嫁修業でございますか?」
『ばかもの!!ぴーすけのごはんを作ってあげるのだ。』
まな板の上には庭から採れたての小松菜が小さく刻まれていた。
「その程度ならわたくしに言いつけてくだされば…」
『わたしはぴーすけの"おかーさん"なのだぞ、わたしがやらないでどうする。』
最近の漆黒の少女は自分の胸に抱いたニワトリの卵から孵ったヒヨコにえらく御執心の様子で、一日中付きっ切りで世話をしているのだった。
刻んだ小松菜を二品盛りの小皿の片方に盛り、もう片方に水をいれてテーブルに置くとヒヨコのぴーすけがヒョコヒョコと走り寄ってきた。
『どーだ?んまいかー?』
一心不乱に小松菜をついばむぴーすけをテーブルに頬杖をついて見守っている少女はいたく御満悦の表情だ。
生まれたときは吹けば消し飛んでしまいそうな程の未熟児だったこのヒヨコもすっかりたくましく育ってきていた。
『そいではちょっと散歩させにいってくるぞー』
いつもの黒セーラー服に虫捕り網という少々アンバランスな出で立ちで勝手口に向かう少女を黒服が呼び止めた。
「そろそろ日差しが強くなってまいりましたのでこれを」
差し出された麦藁帽子を頭に被るとアンバランスさがさらに強調された。
「その虫捕り網は何にお使いなのですか?」
『ぴーすけも段々足が速くなってきたからのう、へんなとこに迷い込みそうになったらこれで確保するのだわさ』
「なるほど、それではお気をつけて」
『お昼前には帰ってくるわさ』
ヒヨコをお供に連れた少女は軽やかにスキップしながら勝手口から飛び出していった。
「ふう、ここ最近部屋に篭ってばかりだった翠さまが敷地内とはいえ積極的に外に出るようになったのは喜ばしい限りですね」
「…やはり人というものはひとりで生きていくものではないということでしょうか……」
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「おや?翠さま、花嫁修業でございますか?」
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「その程度ならわたくしに言いつけてくだされば…」
『わたしはぴーすけの"おかーさん"なのだぞ、わたしがやらないでどうする。』
最近の漆黒の少女は自分の胸に抱いたニワトリの卵から孵ったヒヨコにえらく御執心の様子で、一日中付きっ切りで世話をしているのだった。
刻んだ小松菜を二品盛りの小皿の片方に盛り、もう片方に水をいれてテーブルに置くとヒヨコのぴーすけがヒョコヒョコと走り寄ってきた。
『どーだ?んまいかー?』
一心不乱に小松菜をついばむぴーすけをテーブルに頬杖をついて見守っている少女はいたく御満悦の表情だ。
生まれたときは吹けば消し飛んでしまいそうな程の未熟児だったこのヒヨコもすっかりたくましく育ってきていた。
『そいではちょっと散歩させにいってくるぞー』
いつもの黒セーラー服に虫捕り網という少々アンバランスな出で立ちで勝手口に向かう少女を黒服が呼び止めた。
「そろそろ日差しが強くなってまいりましたのでこれを」
差し出された麦藁帽子を頭に被るとアンバランスさがさらに強調された。
「その虫捕り網は何にお使いなのですか?」
『ぴーすけも段々足が速くなってきたからのう、へんなとこに迷い込みそうになったらこれで確保するのだわさ』
「なるほど、それではお気をつけて」
『お昼前には帰ってくるわさ』
ヒヨコをお供に連れた少女は軽やかにスキップしながら勝手口から飛び出していった。
「ふう、ここ最近部屋に篭ってばかりだった翠さまが敷地内とはいえ積極的に外に出るようになったのは喜ばしい限りですね」
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[銀河の姫君 08] 翠の日々 5
「翠さま〜、なにやら薬天市場という所から荷物が届いておりますよ。」
『は、はやくこちらによこしなさいっ。』
黒ずくめの少女は黒服の手から包みをひったくると二階の自室へ駆け込んだ。
ベッドの上に置いた包みをガサガサと気の逸った風に開けると中から純白のワンピースが出てきた。
『たまにはイメージチェンジも悪くないと思うんだわさ。』
慣れないにやにや笑いで頬を少し引きつらせながら少女は着慣れた漆黒のセーラー服を脱ぎ捨て買ったばかりのワンピースに袖を通した。
綿ベースで極めてシンプル、ウエストではなくバストの下あたりで切り返された体のラインを見せないデザインは小柄な少女をさらに幼く見せた。
『ちょっと髪の毛が煩い感じになるわね。』
毛量が多いうえに少しウェーブのかかった少女の黒髪は白いワンピースとの対比でより一層ボリューム感を増していた。
『そうだわさ!』
少女は髪を左右に分けるときつく三つ編みに縛り白いリボンを飾った。
『…やあねえ誰なのかしらこれ。』
鏡を覘き苦笑いする少女、しかし本人は満更でもない雰囲気のようだ。
しばし鏡と睨めっこしながら髪の毛をいじりたおしたのち、箱の底に入っていた帽子を取り出すと頭にのせた。
つばの広い真っ白な帽子、白いレースがアクセントにぐるりと一周している。
『あとはこれかしら?』
机の上に置いてあった黒縁の伊達眼鏡をかけるとふたたび姿見を覘き込んだ。
『くくく…新しいあたし発見だわさ。』
漆黒から純白に変身した少女は姿見の前で次々ポーズを変えひとりファッションショーを満喫し始めた。
その場でくるりとターン一周スカートの裾がふわりと円を描いて広がっていく…そしてドアの方へ視線が向いたとき部屋の入り口に立っている黒服の姿を発見した。
『…』
白いワンピースの少女は無言のまま顔を引きつらせて硬直していた。
「お茶のご用意ができましたので。」
黒服は仏頂面のままそう言うとそそくさと階段を降りていった。
リビングルームにて無言でお茶をすすっている黒セーラー服と黒服。
『あんたあれほどあたしの部屋に来るときはノックしなさいと言ってるでしょうに!』
「お言葉ですが翠さま、いつもどおりにドアは全開でございましたが。」
少女はばつが悪そうに何も言わず視線を逸らしテレビのニュースを見ているふりをしながらぼやいた。
『…やっぱりアンタはデリカシーに欠けるところがあるわ。』
しばしの無言のあと紅茶を飲み終わった黒服が口を開いた。
「夏…でございますね。」
『はあ??』
「"絶対領域"…ですか。生足もお綺麗でございますよ。」
少女はいつもどおりの漆黒のセーラー服を着ていたがいつもの黒タイツではなく膝上10cm程の黒いオーバーニーソックスを穿きスカート丈も10cm程短く詰めてあった。
『ばばば!、ほんとにいやらしいんだからっ。』
少女は頬を真っ赤に染めると再び視線を逸らした。
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『たまにはイメージチェンジも悪くないと思うんだわさ。』
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綿ベースで極めてシンプル、ウエストではなくバストの下あたりで切り返された体のラインを見せないデザインは小柄な少女をさらに幼く見せた。
『ちょっと髪の毛が煩い感じになるわね。』
毛量が多いうえに少しウェーブのかかった少女の黒髪は白いワンピースとの対比でより一層ボリューム感を増していた。
『そうだわさ!』
少女は髪を左右に分けるときつく三つ編みに縛り白いリボンを飾った。
『…やあねえ誰なのかしらこれ。』
鏡を覘き苦笑いする少女、しかし本人は満更でもない雰囲気のようだ。
しばし鏡と睨めっこしながら髪の毛をいじりたおしたのち、箱の底に入っていた帽子を取り出すと頭にのせた。
つばの広い真っ白な帽子、白いレースがアクセントにぐるりと一周している。
『あとはこれかしら?』
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『くくく…新しいあたし発見だわさ。』
漆黒から純白に変身した少女は姿見の前で次々ポーズを変えひとりファッションショーを満喫し始めた。
その場でくるりとターン一周スカートの裾がふわりと円を描いて広がっていく…そしてドアの方へ視線が向いたとき部屋の入り口に立っている黒服の姿を発見した。
『…』
白いワンピースの少女は無言のまま顔を引きつらせて硬直していた。
「お茶のご用意ができましたので。」
黒服は仏頂面のままそう言うとそそくさと階段を降りていった。
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少女はばつが悪そうに何も言わず視線を逸らしテレビのニュースを見ているふりをしながらぼやいた。
『…やっぱりアンタはデリカシーに欠けるところがあるわ。』
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「夏…でございますね。」
『はあ??』
「"絶対領域"…ですか。生足もお綺麗でございますよ。」
少女はいつもどおりの漆黒のセーラー服を着ていたがいつもの黒タイツではなく膝上10cm程の黒いオーバーニーソックスを穿きスカート丈も10cm程短く詰めてあった。
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